【製造番号を廃止しICチップへ】
ルイヴィトンではコピー商品防止などの観点から製造番号(シリアルナンバー)を廃止し、ICチップのみで情報を管理することになるようです。

公式の発表はありませんが2021年からという噂通り、2021年12月現在、製造番号のない正規品が確認され始めました。

ICチップ自体は数年前から導入されているようで、ここ数年間の製品は製造番号とICチップの両方が使用されているものがあります。
ICチップは製品の中に埋め込まれていますが、決まった場所にあるわけではないようです。

【製造番号から分かること】
ルイヴィトンの製造番号はアルファベットと数字の組み合わせで、製造工場や製造年月(週)を表しています。
例えばAR2108の場合、ARでフランスの工場、1と8で2018年、2と0でその年の20週目に製造されたことが分かります。
種類やサイズ・カラーごとに型番もついていますが、こちらは製品には刻印されていません。

製造番号は真贋を確認する際のポイントの一つでもあります。
例えば分かりやすいコピー品だと製造番号の場所に型番が刻印されていたり、AR2500(2050年製)などのあり得ない番号になっていたりします。
他にも刻印の線の太さや濃さ、向き、凹凸感など様々な情報が得られます。

【ICチップがある=正規品ではない】
ICチップは無料アプリなどでも読み取ることがでるものの
・埋め込まれている場所が明確化されていない
・比較的安価なため、今後はコピー商品にも使われるようになる可能性が高い
・チップに登録された情報は暗号化されており内容は確認できない

などの理由から、ICチップがある=正規品である、と判断する材料にはできません。(今後状況が変わる可能性もあります)

【製造番号がなくても真贋は分かる】
製造番号は真贋の判断において重要な要素の一つではありますが、素材や縫製、ロゴやメッキなど、その他の要素でも見極めることが可能ですのでご安心ください。

製造番号がなくなるデメリットの一つは製造年月が分からなくなることです。
製造年月が査定額に影響する場合もありますので、購入時のレシートなどを保管されておくことをおすすめします。

------------

「製造番号」表記について
製造番号はシリアルナンバー、通し番号、連番などとも言い、一つの製品に一つの番号が割り振られるので同じ番号はありません。
ルイヴィトンの刻印は製造工場と製造時期を示す番号のため同じものが複数存在し、本来の製造番号とは違った意味合いになりますが、一般的に製造番号やシリアルナンバーと認識されているため便宜上「製造番号」と表記しています。