十代吉左衞門の楽焼を買取しました。
楽焼はろくろを使用せず、手捏ね(てづくね)と呼ばれる方法で作られます。
手捏ねとは手とヘラのみで成形する手法で、厚みや歪みのある形が特徴です。
16世紀から数百年に渡り今なお伝統が守られており、2025年現在で十六代目となっています。
旦入は九代吉左衞門・了入の次男として生まれ、16歳で十代吉左衞門を襲名しました。
ヘラ削りを主体としており、窯変による鮮やかな変化をみせる赤楽に特徴があります。
技巧的で華やかな作風と言われています。
黒色の鉄釉をかけたものを黒楽、赤土に透明の釉薬をかけたものを赤楽と呼びますが、千利休によると豊臣秀吉は赤楽を好んだそうです。